Leg1がスタートすると早速ラリーリーダーの座についたのは、P-G選手でした。ガイ選手は、ブレーキトラブルでリズムを崩したのかスピードに乗り切れなかったようですが、それでも2人共上機嫌で初日を終えました。
Leg2でもP-G選手の速さは変わらず、このまま行くのでは?と誰もが思い始めた時、ラリーは動きました。WRCクラスのクラッシュでSS6,7がキャンセルされ予定より1時間以上遅れが生じた事で、SS9は真っ暗闇の中でスタートする事になったのです。本来なら、夕方まだ明るいうちに走行するはずのステージがナイトステージに! つまり、気温も路面温度も下がって、非常にシビアな予想が難しいコースになってしまったのです。そして、P-G選手、ガイ選手が相次いでクラッシュ。昼間溶けた雪が、気温の低下によって凍った「アイスパッチ」に乗ってしまったのです。
モンテカルロラリーは、タイヤ選択が非常に難しいラリーです。タイヤは全部で4種類。2種類の硬さのスリックタイヤと、レインタイヤ、そしてスタッドタイヤ。雪・氷が路面にどれくらい有るかで、タイヤを使い分けなくてはなりません。もちろんドライの比率が多ければスリックで行きますが、雪の上ではツルツルです。その判断が難しいのです。さらに舗装路面でも、乾いた所、濡れた所、古い舗装、新しい舗装で、これまたグリップレベルが変わってきます。それの見極めもひと苦労です。その辺りも熟知している地元選手が速いというのも納得がいきます。ちなみに、今回WRCで優勝したシトロエンのローブ選手は、地元がモンテカルロラリーの行われる場所です。彼は今回、他の選手が苦労した所、場合によっては多くのリタイヤが発生した小さな路面の変化さえ熟知していたと言われています。
リタイヤした両選手ですが、今年から適用されたリエントリー・ルールによって、マシンを修理すれば再びラリーに復帰することができます。しかも、不幸中の幸、リタイヤしたSSはLeg2最終SSでしたからペナルティも最小限の5分で済みます。この状況にメカニックが燃えました! 結果、夜を徹してマシンを修復。Leg3のスタートラインに再び2台のイグニスが並んだのです。