スズキスポーツ海外事業部勤務。JWRCのラリーコーディネーターを務めるバイリンガル。スズキスポーツ社内でも1・2を争うラリーオタク。愛車はシボレークルーズ。
 
 

このページでは、コーディネーターとしてラリーに参加するスタッフ、「Cookie(クッキー)」が見たこと聞いたことをレポート。現場の雰囲気を皆さんにお伝えしたいと思います。
まず、スズキJWRC WEBサイトでラリーの詳細をご覧になっていただくと、さらにこのページを楽しめます。



   
 




3月11日〜13日、JWRC 第2戦 ラリー・メキシコが、メキシコ合衆国のレオンを中心に行なわれました。

今季初の本格グラベルラリーとなる、ラリー・メキシコは、初めて欧州圏を出たJWRCイベント。スズキイグニスも初めての登場となりました。 初めてのメキシコの感想は、まず暑い!今は、まだ冬なのですが、日中は30℃まで上昇。しかし乾燥している為、日影は涼しく、また、朝晩の気温差が15℃と寒暖の差が激しく、寒さを感じるほどでした。
今回のイベントの開催場所は、非常に標高が高く、一番高いSSでは2700m以上。サービスパークのあるレオンの町でさえ、標高が1800m以上ありました。

 
       
         
  セレモニースタートでは、メキシコの踊りが披露されました。
各国様々な独自な演出で、セレモニーは非常に楽しいです!

  18世紀銀鉱で栄えたグアナフアトの町は、この町そのものがユネスコの世界遺産に登録されているみたいですよ!!

  この町には至る所に数多くの教会がありました。

  ここは昔、地下水路として使われていたところ。現在は道路なんですが、 迷路みたいになっていて、かなり迷ってしましました。

 
       




標高の高い場所でのラリーは、空気が薄くエンジンのセッティングとかに大きく影響します。
各チームもパワーが随分減少してしまい、セッティングに大変苦労していました。
しかしそんな中、さすがプジョー(クラス違いですが・・・)!各チームがパワーダウンで苦労する坂道をパワフルに駆け上がっていきました。さらに、標高が高く空気の薄い環境では、部品の温度が上がると非常に冷めにくく、ブレーキなどにも大きな負担がかかります。また、選手を含めたスタッフの多くが、標高が高いからなのか、気温のせいなのか、とにかく疲れやすいと感じていました。

 
       
         
  ホントにまっすぐな道です。スピードでるだろうなぁ〜!   これが、ラリー中みんなを悩ませるウォータースプラッシュ。
このくぼみが所々にあるんです。
  見渡す限り山だらけ!
この風景でわかるとおり、標高の高い場所でした。

  モンスター田嶋と、MSEマネージャーのリストさんの記念写真。
すごくメキシコにきたぞって言う感じが出ています。
リストさん190cmも身長があるのに、後ろのサボテンがさらにでかい!!

 
       




ここメキシコは、フラットな硬くしまった路面に、様々なクレストが次から次へと出てきて、ハイスピードラリーになりました。 さらに、コースレイアウトで所々に小川を跨ぐウォータースプラッシュが用意され、一歩間違うと、小川のくぼみなどで大ダメージを負ってしまうしまう危険が多く潜んだコースでした。
しかし、昨シーズンJWRCのグラベルラリーを完全制覇したスズキ勢にとっては、気負いすることなく自信を持って臨めるイベント。それを裏付ける様に、今回のスズキイグニスの速さは素晴らしく、ガイ選手とP-G選手が2人で全てのSSを完全制圧しました。

 
       
         
  幕張メッセや東京ビックサイトのような屋内ホールが、今回のサービスパークに設定されました。   2時間45分でのエンジン交換。
チーム一丸となっての作業で、見事に作業が終わりました。
さすがSUZUKIチーム!
  本日のサービス作業終了!
今から次の日に向けてのミーティングが始まります。
リストマネージャーから、チームワークで乗り切った短時間のエンジン交換作業に対して感謝の言葉がありました 。

  ガイ選手は人気者です。サインを求めるギャラリーの方が大勢集まりました。
 
       

 
特にガイ選手はメキシコに入ってから乗りに乗っていて、トップタイムを連発。順調にラリーをリードしていました。
しかし、ここメキシコはそんなに甘くはありませんでした。ウォータースプラシュのくぼみが、徐々にガイ選手のマシンを痛めつけ、3日目の朝、サンプガードが装着できないぐらいフレームが歪んでいました。
大きくダメージを受けたマシンの損傷は予想以上に酷く、サービスタイムをオーバーする事になってしまいました。
しかし、2日間で築いた2位との差は、ペナルティタイムでは詰まることはありませんでした。その後、総合でも一時トップ10に入る快走を見せつけて、トップのポジションを一度も明け渡す事が無くフィニッシュ!
また、P-G選手はイベント当日、インフルエンザの影響で、出場も心配されましたが、体調不良の中、4つのSSでトップタイムを出すなど、素晴らしい走りで2位をキープしていました。 しかしついに2日目、恐れていたウォータースプラッシュのくぼみの餌食に・・・。 マシンの下回りを強打してエンジンのマウント部分を破損。リタイヤとなってしまいました。
でも、そこで諦めないのがスズキチーム。メカニック、スタッフとがチーム一丸となり、2時間45分(スーパーラリーの規則)という短い時間でエンジン交換を行い、3日目に戦線復帰。非常に苦しい状況の中、何とか2位となり1-2フィニッシュを飾りました。

 
       
         
  ガイ選手、すばらしい走りでSSトップタイムを連発!

 

ガイ選手の目の前に危険が潜むウォータースプラッシュが現れる!

  観客の皆さんもウォータースプラッシュのダイナミックさを見るため集まってきます。

 

見事にウォータースプラッシュをクリアし、登り斜面をさっそうと駆け上がっていきました。

 
       
         
  優勝は、SUZUKI IGNIS S1600 ガイ・ウィルクス選手、フィル・プー選手!おめでとう!!

 

1-2を決めたスズキチームメイト同士で今季初優勝を喜び、シャンパンファイトで大はしゃぎ!

 

ガイ選手の記念写真。
お気に入りの帽子をかぶり、気分はメキシカンカウボーイ!

 

ラリー終了後、サービスにあったIN/OUT表示する掲示板に “IN バーへ”ってメカニックのいたずら書き?

 
       




45台中、28台の完走と過酷なサバイバルラリーとなったメキシコでの勝利で、スズキ勢は2003年フィンランドから、グラベルイベントの8
連勝!JWRC最強のグラベルマシン スズキイグニスSuper1600の名をメキシコで強烈にアピールしました!

 

 
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MSEチームのガイ選手とP-G選手は、チームメイト同士ながら最大のライバル。 ここメキシコでガイ選手が優勝したことで、通算の勝ち数が3勝づつと五分になりました。

今回はそのチームメイトであり、最大最強のライバル同士の性格を分析してみました。

まず、レーシングドライバーには2種類のパターンの人間がいます。マシンのセッティングについて、細かく場所と症状を指摘して、自分の理想のセッティングを追求していくドライバーと、どんな車を用意されても上手く操ってしまうドライバー。
MSEチームのガイ選手とP-G選手はその2種類のパターンにきっちり別れます。
セッティングに関して最後までいろいろ試行錯誤するガイ選手に対して、P-G選手は比較的、エンジニアのお勧めに対して、それを無難にこなして行くといったかたちで両選手は正反対。
ガイ選手は、メカの事が大好きという事もあり、「LSDはもっとプリロードが欲しくて・・・」「ダンパーはあの状況でよく動いてくれてロースピード側の減衰を・・・」「タイヤの減りは悪くなかった。減っても左右されない・・・」などと、細かく場所と症状を指摘します。
P-G選手は、どんな車を用意されてもアレコレ言わずにタイムを出してしまいます。
ミーティングの際にマシンに対しての質問をするたび、「う〜ん、まぁ良かった。」なんて言葉が返ってくる。さらに、ガイ選手の後に質問すると、だいたい「うん、ガイ君と一緒・・・」。

さらに、普段の性格を見てみると、ここでも正反対。P-G選手は比較的大人しい性格しています。微笑を浮かべながら、あまり多くを語りません。ラリー中でも、それは変わりません。本人は「英語であまり冗談が言えないから大人しいだけさ!」と、言っていましたけど。
一方、ガイ選手は、P-G選手と反対にいつも冗談を飛ばして周りを笑わせています。モンスター田嶋も、毎回のようにガイ選手にからかわれています。
しかし、ラリー中でサービスパ−クにいる時は、かなりシビアな表情。フェンスの外に出た瞬間、またいつもの陽気なガイ選手に戻ってしまいますけど。
今回も、表彰式で、主催者、スポンサーのキャンギャルの列にお約束で、皆の期待通りですが、シャンペンをぶちまけに走っていきました・・・

2005シーズンは、もちろんこの2人を中心にジュニアラリーチャンピオン争いが行なわれていく事になるでしょう。
そして、まだ24歳の、この2人のドライバーがどう成長していくのか、一戦一戦の勝敗以上に楽しみです。

 
 



おまけ  
       
         
 

シボレー版のエスクードを発見!
“シボレートラッカー”
カナダ製らしいよ〜!

 

メキシコといえば、ビートル。ここメキシコではまだまだ多くのビートルが現役です。

  RedBullはオーストリアの飲料水メーカー。毎回ラリーに特装車で登場してジュースを配っています。
オロナミンCに似ている味です。

  こちらは、メキシコで有名なコロナビールのキャンペーンガール!
美人がいっぱいで、もう最高です!!
 
       

 

Cookieがラリー会場でゲットしてきた「コロナ・ラリー・メキシコステッカーシート」を、2名の方、2005シーズン開幕セレモニーでGETした「IGNISメモ帳&ペンセット」、「P-G選手のサイン入り携帯ネックストラップ」を各1名の方にプレゼントします。
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