スズキスポーツ海外事業部勤務。JWRCのラリーコーディネーターを務めるバイリンガル。スズキスポーツ社内でも1・2を争うラリーオタク。愛車はシボレークルーズ。
 
 
このページでは、コーディネーターとしてラリーに参加するスタッフ、「Cookie(クッキー)」が見たこと聞いたことをレポート。現場の雰囲気を皆さんにお伝えしたいと思います。
まず、スズキJWRC WEBサイトでラリーの詳細をご覧になっていただくと、さらにこのページを楽しめます。
   
 




6月24日〜26日、JWRC 第4戦 アクロポリスラリーがギリシャの首都アテネから北西約200kmギリシャ中部の町ラミアを中心に行なわれました。
ここアクロポリスは、グラベルイベントで「カーブレイカー」と呼ばれるくらいWRCイベントの中でも非常にタフなラリーとして有名。
また昨年よりも開催時期がずれたため、平均温度も非常に高くマシンやドライバーにとって非常に厳しい戦いとなりました。

 
         
  エーゲ海を間近に望む風景。
いつ見ても美しく心惹かれる風景です。
  サービスパークの近くには南国を思わせるような綺麗な花が咲き乱れていました。   どこにいても露天の焼き物のにおいに惹かれてついつい立ち止まってしまいます。おいしそう…。   レスキューカー。初めての年は大変お世話になりました。  
       




今年も暑い暑いアクロポリスラリーがやってきました。
スズキとしては4回目の参戦。常にドラマがあるアクロポリス。初年度は1日目で終わってしまった苦い経験もありますが、一昨年は2-3-4フィニッシュで昨年は優勝と、今では逆に得意としているラリー。それもこれも、ここまでの経験とイグニススーパー1600の高い信頼性の賜物です。

今年のイベントでは、いくつかの場所でコースの見直しが行われ、スムーズな路面が増えましたが、それでもアクロポリスの特色であるタフなラリーは相変わらず。しかも今年は沢が多く、毎サービスどのラリー車も泥まみれで帰ってきました。

昨年、大きなドラマを作ったP-G選手。車両を転がしてしまい、懸命な作業で復活。「テニスボール」と叫ばれながらもSSトップタイムをたたき出す快走!しかし結果リタイヤと、大きな話題となるものの悔いの残るラリーでした。

しかし今年のP-G選手は違いました。何としても落とせないラリーとプレッシャーのかかる中、冷静沈着を保ち続けて走行。
初日にイグニスにとっても得意なグラベルラリーで、なるべくリードを広る作戦で、2位以下を引き離しトップを快走。
さらに運は味方をしました。スズキ勢最大のライバルのシトロエン勢の相次ぐトラブル。シトロエン勢は大きく遅れ、結果トップをキープ、大きくリードをとってからは、さらに集中力を高め走行。2位とのタイム差をキープする巧みなドライビングで見事に1位でフィニッシュ!見事今季初勝利と、昨年の雪辱を果たしました!
P-G選手曰く「今までの中で、これほど完璧なラリーはなかった!」と豪語するほどすばらしいラリーとなりました。

昨年もう一つのドラマを作ってくれたのが、ガイ選手。昨年、すばらしい走りで、スズキにアクロポリス初優勝とイグニススーパー1600に初勝利をもたらしてくました。
昨年のアクロポリス覇者として望むガイ選手は、今年も気合十分でした。しかし、運は味方してくれませんでした。深い沢を越える最中、下回りをヒットしまうアクシデント。これはいつもある事なんですが、今回は運悪くギアボックスの下を直撃してしまいました。この影響ででオイル漏れが発生し、スローダウンを余儀なくされることになり、オイルを足しながら必死にサービスパークに戻ったガイ選手は非常に疲れきっていました。この2
人のチームメートが、昨年とはまったく正反対の結果となるとは思いもせず、改めてアクロポリスの厳しさを感じました。
しかし、ガイ選手は挫けませんでした。昨年優勝した経験を活かし好タイムを連発。見事にロスしたタイムを挽回し、結果2位でフィニッシュ。久々にガイ選手のものすごい気迫を見ることができました。


 
         
  グラベルタイヤを装着し、ターマック仕様の足回りを装着したイグニスS1600。   あまりの高温となる為、マフラーのそばのアブソーバーに耐熱材を巻いています。   沢が多いせいで毎回泥だらけでサービスパークに戻ってきます。   ここは車両保管場所WRカーに囲まれていてもイグニスのイエローカラーは負けていません。  
       
         
  P-G選手は母国の国旗をマシンにつけ、今季初優勝を喜びウィニングラン!   久々の1-2-3-4独占。ドライバーや、チームスタッフも大喜びでした。   昨年のシリーズ覇者が今季初優勝ということもあり、P-G選手は多くの取材クルー取り囲まれていました。   P-G選手のご両親とモンスター田嶋の記念写真。両親のいらっしゃったイベントでの優勝は、P-G選手にとってもこの上なくうれしかったことでしょう。  
       
 


すでにご覧になった方はびっくりしたでしょうが、今回の初日のスーパーSSは、昨年行われたアテネ・オリンピックのメインスタジアム。首都アテネ市内にあり、日本で言えば東京にある国立競技場みたいなもの。
その会場の観客動員6万人以上。スタート前には、ほぼ満員となり、チケットが手に入らなかった人々がスタジアムの周りに大勢きていました。その光景はまるで昨年のアテネオリンピックの時のような雰囲気でした。ちなみに、チケットは発売日に当日に完売したそうです。
とにかくこのラリーという競技にこれほどの観客が一同に集まったのがとても印象的で感動しました。改めてヨーロッパのラリー文化、自動車文化のすごさを垣間見た気がしました。日本でも、いつかこんな日が来るのを楽しみにしています。

スタジアムに新設されたコースは硬く締まった路面。そこはまるで、ミニサーキットのような風景。そのためチームでは急遽ターマックの足回りを用意。車高を極端に落としたグラベルタイヤを履いたイグニスを初めて披露することになりました!

 
         
  昨年行われたアテネ五輪のメインスタジアムとなったオリンピックスタジアム。   スーパースペシャルステージのコースに変身しました。   スーパーSSを見る観客でスタジアムはいっぱいです。   大型スクリーンでスタート直前のスズキイグニスが写っています。  
                 
         
  JWRCのテント村。
中には冷房設備が完備されています。
  ここには、JWRC向けのGPSや無線LANの設備がそろっています。   バイキング方式のケータリング。何かホテルのバイキングみたい!   快適な空間での食事。会話も弾みます。  
       




最近はラリー会場の設備の進化が著しく、人工衛星を使ったGPSや無線LANなど、F1さながらになってきました。
我々はJWRC参戦4年目となりますが、アクロポリスラリーでは、今回初めてJWRCのテント村が、冷房完備のテントへと進化しました。昔は正直、日影ではありましたが、暑く、汗っかきの私は汗水垂らしながら食事を取ったのを思い出します…。選手や我らスタッフにとっては非常にうれしい出来事の一つとなりました!

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、我々のチームは今回のアクロポリスラリーで、4Doorイグニスの最後のレースとなりました。 まだ何チームかは引き続きイグニスでの参戦となりますが、MSEはフィンランドより、NEWスイフトスーパー1600にスイッチします。
今回優勝でイグニスにとっては有終の美を飾ることができ、いい花道となりました。本当におつかれさまでした!

そして今現在、実践投入に向けてNEWスイフトを開発中です!
日々テストを行っており、P-G選手、ガイ選手、両選手とも非常に手応えを感じています。テストチームからも良い情報が届いており、ひょっとしたらデビューウィンなって事も!?
引き続き応援よろしくお願いします!

 


 

Cookieがラリー会場で集めてきた「アクロポリスラリーステッカー、2005イグニスポストカード、海外版スズキラリーニュース」を5名の方にプレゼントします。
(当選のご案内は発送をもってかえさせて頂きます。)


お申し込みはこちら>>の申込フォームからどうぞ!
 
       

 


Copyright (C) 2005 SUZUKI SPORT. All rights reserved.