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10月29〜31日、JWRC 第7戦(最終戦)ラリー・カタルニアがスペイン カタルニア地方で開催されました。
2004年JWRCシリーズ最終戦の会場となったカタルニア地方のジョレット・デ・マールは、10月でも寒く、サービスパークの朝の気温は3℃!また天気は変わり易く、読めない状況。金曜日は夜中のうちに雨が降り、昼間は晴れ。土曜日は晴れて、夜中にまた雨。日曜日は朝雨は止んだものの、午前中は晴れたり曇ったりで霧まで出る始末。さらに、雨が降るとものすごく滑る路面に変わってしまい、ドライバーから「滑りやすくて、本当に怖かった!」とのコメントが出るほどでした。
また、標高は高い所で海抜1,000m以上もあり、エンジンのパワーも変わってしまう、厳しいコンディションの中での闘いでした。
今回のラリーは、変わりやすい天候のせいか、タイヤ選択が鍵でした。これには、我々だけでなくどのチームも悩み苦しんだ問題。タイヤにカットを入れるのは、サービスを出てゆく直前ギリギリまで悩んで作業をしていました。
また、舗装路のコースは、コーナーをギリギリまでインカットするので皆多かれ少なかれフェンダーを擦ったりして帰ってきます。さらに、舗装路だからガード類なんていらないなんてことは全く無く、ギリギリのインカットのせいでサンプガードは擦りきれ、後ろ側の支持部が無くなってしまうなんてことも・・・。
そんな状況の中で、行なわれたレースは、2004年のシリーズチャンピオンが決定する非常に大切なレース。
変わりやすい天候と路面の中、スズキ勢は序盤からライバルチームと激しいデットヒートを繰り広げました。
Leg1、前夜の雨の影響で、路面は滑りやすい状態でスタートしました。
しかし、気温が上昇するにしたがって次第に路面の状況が良くなり始め、変わっていくコンディションに、各マシンはセッティングに苦しんでいました。
そんな中、Leg1をトップで終えたのがミルコ選手。
彼は、毎年現れる態度の悪い観客に、石を投げられ、それがフロントガラスに当たり、ヒビ割れてしまうといった残念な出来事に見舞われてしまいました。しかし、その悪状況の中で素晴らしい走りを見せ、ターマックに強いところを存分にアピール。ポテンシャルの高さを見せ付けてくれました。
また、チャンピオン争いの渦中にいる、P-G選手は非常に好調な滑り出しを見せ2位。コスティ選手は5位、ガイ選手は7位と、少し押さえ気味の滑り出しとなりました。
Leg2、前日からコンディションが一転、終日安定した天候の中、ラリーが行われました。
約7秒のアドバンテージを持って、スタートしたミルコ選手は、SS8でパンク、サスの故障と不運が続き順位を大きく落とす事に・・・。代わりにトップに立ったのがスズキ勢以外で唯一チャンピオン争いをしているルノー・ベルナルディ選手。続く2位にはP-G選手、3位にガイ選手と、チャンピオン候補が続きました。
もう一人の候補コスティ選手は、相次ぐパンクと、得意としないターマックのせいか慎重になり8位に低迷。チャンピオン争いからは大きく離されてしまい、上位3選手にチャンピオン争いが絞られる事になりました。
そして運命のLeg3、スタート早々突然波乱が起きました。ポイントリーダーでチャンピオン最有力候補のガイ選手が、Leg3開始のステージでコースアウト、リタイヤとなってしまったのです。スタート直前まで悩んだ末に出したタイヤの選択が、結果、裏目に出てしまいました。年間チャンピオンの栄冠がすぐそばまできていただけに、非常に悔やまれます。
これで、ベルナルディ選手とP-G選手の一騎打ちになりました。
Leg1から安定した走りで常に上位をキープしていたP-G選手は、Leg3になっても安定の走りは変わらず、順調にSSをクリアしていき2位でフィニッシュ。
今ラリーの1位こそルノー・ベルナルディ選手に譲ったものの、P-G選手は2位になったことで、年間獲得ポイントを39と延ばし、見事2004 JWRC シリーズチャンピオンの栄冠を手にしました。
他のスズキ勢では、ミルコ選手が、パンクやウォールにヒットするなどで苦しい闘いの中、意地の走りで追い上げ3位。コスティ選手も、シリーズチャンピオン争いからは後退してしまいましたが、5位に入賞しました。
2年間をかけて熟成させ、2003年2勝を上げたマシンをあえて止め、新しいマシンで挑んだ2004年シーズン。JWRC7戦中5勝という素晴らしい成績を残し、さらにポディウムを2度も独占する快挙を成し遂げ、信頼性、耐久性、スピードなどすべてにおいて、スズキ イグニスSuper1600が、他マシンを圧倒。今シーズンのベストマシンであることを証明しました。
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