スズキ、ガルデマイスター選手の健闘でデイ2をポイント圏内でフィニッシュ

スウェディッシュ・ラリーのデイ2が終わり、いよいよデイ3を残すのみとなった。スズキ・ワールドラリーチームのSX4 WRCは5つのスペシャルステージを好走してポイント圏内に収まるタイムでカールスタッドのサービスパークに戻ってきた。スペシャルステージとなった林道はいずれも、昨日と同じく泥や砂利が表面に露出した油断のならないコンディションで、タイヤをパンクさせないよう、クルーには雪道を走るとき以上に慎重なドライビングが要求された。走行中に刻々とグリップのレベルが変わってゆく状況下で、SX4 WRCを操るトニ・ガルデマイスター選手はフライング・フィンならではのドライビングセンスを発揮し、実に丁寧なハンドルさばきでSX4 WRCをデイ2の最終サービスまで導いた。他方、セカンドドライバーのP-G・アンダーソンは、昨日リタイアしたため、今日はラリーを見守ることに徹した。
今日の暫定8位という順位は、スズキ・ワールドラリーチームにとって必ずしも満足できる結果ではない。デイ2は、昼のハーグフォシュでのリモート・サービスをはさみ、3つのステージを含むルートを午前と午後に繰り返し走行するという構成のアイテナリーで、トニ・ガルデマイスター選手と彼の駆るSX4 WRCは、のべ6つのスペシャルステージを通じていくつかの不測の事態に苦戦を強いられた。何よりも午前中の最終ステージとなったSS11ヴァルガーセンの名コーナー、マックレー・クレストでスピンを喫したのが痛恨のミスで、この結果ガルデマイスター選手はコース復帰に当たり3分ものタイムロスを生じてしまった。午後のスペシャルステージで好タイムを重ねて追い上げを図るものの、ラリー車輌のスタッドによる路面の損傷を憂慮したオーガナイザーにより午後1本目のステージとして設定されていたSS12がキャンセルされ、遅れを挽回するチャンスが1つ失われてしまい、最終的に暫定8位まで浮上するに留まったというのが実情だ。
最終日となる明日は、距離を合計すると97.22kmになる6つのスペシャルステージが設定されており、そのどれもが困難な路面状況でドライバーを翻弄するだろう。SX4 WRCのさらなる好走が期待される。WRCの車輌は現地時間の午後3時にカールスタッドでフィニッシュ・ランプをくぐる予定だ。

カーニュース
昨日の最終サービスで、トニ・ガルデマイスター選手のSX4 WRCには油圧系統の問題を封じるために最大限の対策が施されたが、今日も時折トランスミッションの油圧とパワーステアリングが不調をきたした。さらにガルデマイスター選手にとって本日最大のトラブルとなったのはSS11のスタートから1kmほどの地点でのスピンである。スピンはラリーではありふれた小さなミスで、通常ならばわずかなタイムロスで十分にコース復帰が可能だ。しかし、今回SX4 WRCはコース外の雪壁に突き刺さる形となり、さらに不運なことに駆け寄った観客の助力で雪壁から救出された車輌がそのまま溝にはまってしまった。結果的にトニ・ガルデマイスター選手とコ・ドライバーのトミ・トゥオミネン選手はその状況から抜け出すために3分強を費やし、SS11終了後の暫定順位は8位に1分遅れの10位に落ち込んだ。ガルデマイスター選手は午後、遅れを取り戻すべく正確かつ速い運転を自らに課し、リモート・サービスの限られた設備で対処しきれなかったマイナートラブルをトランスミッションに残しながらもデイ2の全行程を終えた段階でポイント圏内にまで巻き返した。明日も、今日の午後のようなペースで走行を維持できれば、モンテカルロに引き続きスウェディッシュでもポイントを獲得することができる見込みだ。

ドライバーニュース
トニ・ガルデマイスター選手「僕のラリーの経験の中で、今日みたいなことになったのは初めてだよ。観客は、僕たちを助けようとしてくれたのだけれど、まさかそれが裏目に出るとは思ってもみなかった。もしあれほど手間取らずに普通に脱出できていれば、せいぜい10から15秒のロスだったと思う。昨日も苦戦したけれど、今日も大変だった!」とハードな一日を振り返る。続けて「でも明日きちんと走れば、ポイント圏内でこのイベントを終えてチームとしての目標を達成できるのは間違いないだろう。1台前の車のタイムに迫るのは実際問題としては無理だろう。僕たちにできるのは、トラブルをとにかく回避して、ミスをしないよう集中して走ることだけだよ。」と明日の作戦を語った。

チームニュース
スズキ・ワールドラリーチームを率いる田嶋伸博は「このスウェディッシュ・ラリーは、本当に難しいイベントになっています。ですが、まだポイントは私たちの手の届くところにあります。今年からWRCフル参戦に臨んでいる私たちにとって、初戦に続けて今回の第2戦をポイント獲得で飾ることができれば、それは素晴らしい成果といえるでしょう。」と今日のトニ・ガルデマイスター選手の努力を評価している。また、「明日のデイ3には今日予定されていたステージの総距離と大差ない距離のスペシャルステージが予定されていますが、トニ選手にはチームの要として、困難な路面状況ではありますが、しっかり集中力を保ってベストを尽くしてくれることを期待しています。」と明日に向けた要望を述べた。

DATE
SS 09
SS 10
SS 11
SS 12
SS 13
SS 14
2/9(土)
15.50
21.58
22.09
15.50
21.58
22.09

Pos.
Driver
Manufacturers
Time
1
ヤリ−マティ ラトバラ
2:03:53.7
0.0
2
ミッコ ヒルボネン
2:04:43.5
+49.8
3
ジジ ガリ
2:05:29.6
+1:35.9
4
ペター ソルベルグ
2:06:34.6
+2:40.9
5
マシュー ウィルソン
2:08:31.3
+4:37.6
6
アンドレアス ミッケルセン
2:08:41.8
+4:48.1
7
ダニエル ソルド
2:10:45.6
+6:51.9
8
トニ ガルデマイスター
2:12:43.0
+8:49.3

 
   
 
 
 
 
 

 

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