ラリー・メキシコ 彩り鮮やかに開幕
2008年のFIA世界ラリー選手権第3戦、ラリー・メキシコが今晩幕を開けた。ユネスコ世界遺産に登録されている銀鉱の町グアナファトの、地下を縦横に巡る迷路のような坑道跡や美しく彩られた西洋風の町並みに人が溢れ、ラリーの開幕を祝った。スズキ・ワールドラリーチームのトニ・ガルデマイスター選手とP-G・アンダーソン選手はSX4 WRCに乗ってスタートランプをくぐり、明朝から始まる本番に向かって一歩を踏み出した。第1戦、第2戦に続きポイントを獲得することが、彼らの大きい目標である。
競技は明日の朝8時に始まり、選手たちは3月2日の日曜までの3日間を通じて20ヶ所のSSを走る。今季初、そしてSX4 WRCにとって初めてのグラベルイベントとなる今回は、今後のグラベルイベントに向けたセッティングを探すチャンスでもある。今朝ホストタウンのレオン近郊で行われたシェイクダウンでは2人のドライバーがそれぞれ初めて体験するグラベルコンディションで基本的なセッティングを試した。
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SX4 WRCは今回、初めてグラベル用の装備とセッティングで登場する。ドライバーとエンジニアにとっては今回のラリーは学ぶことの多いイベントとなるだろう。SX4 WRCは過去一度、昨年のウェールズ・ラリーGBにおいてグラベルの路面を体験している。しかし、今回メキシコに臨むSX4 WRCのセッティングはGBのときのそれと大きく異なっている。
日中の気温は暖かく、空気はやや薄いが、真新しいセッティングのSX4 WRCは2台とも今朝のシェイクダウンまで特に問題なく走っている。
シェイクダウンの途中でガルデマイスター選手のSX4 WRCに油圧系の不調が見られたが、その後のサービスで速やかに解消した。また、P-G選手はここメキシコの乾いたステージをより速く走ることが出来るよう、今日のシェイクダウンでは足回りの微細なセッティングに集中した。メキシコ中央部の高地に待ち受けている合計353.75kmのスペシャルステージを控え、ドライバーは両名ともSX4 WRCのポテンシャルに自信を持ち、落ち着いて明日に備えている。
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フィンランドに生まれ、20歳から世界選手権に挑んできた32歳のガルデマイスター選手にとって、今回のイベントは100回目のWRC参戦だ。サービスパークのスズキのエリアは、この記念すべきイベントに臨むガルデマイスター選手を祝うために、午後中プレス関係者で賑わった。
トニ・ガルデマイスター選手は次のようにコメントしている。
「レッキした感じでは、路面の状況はかなり良好だと思う。2005年に僕がメキシコを走ったときの路面よりも良さそうだ。もし僕が特にミスをせず走って、車や路面などにトラブルがなければ、このイベントでも十分にポイント獲得が狙えると思っているよ。2005年にここを走ったときは体調がひどくて、あまり細かいことを覚えていないんだ。だけど、今年は落ち着いて、楽しんで走ることが出来そうだ。せっかく100回目のイベントで皆に祝ってもらっているから、記憶に残るようないい成績で終えたいと思うよ!」
一方、P-G・アンダーソン選手は、「前回のスウェーデンでのリタイアは本当に悔しかった。だから、ここでは絶対にいい結果を出したい。今のところ、全ては順調に進んでいるよ。実際、一番大きな問題は、僕の経験不足だと思う。SX4 WRCのグラベルでの挙動に、正直なところまだ、全然慣れていないからね。でも、きっとその問題は、これから走っていく中で解決していくと信じている。まずは自分なりにペースをつかむことが大事だと思う。自信がつくまではあまり攻めすぎないようにするよ。それが一番いい結果につながるんだ」と、落ち着いた様子で意気込みを語った。
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スズキ・ワールドラリーチームを率いるチームプリンシパル、田嶋伸博はこう語っている。
「メキシコは私たち全員にとって非常に大きなチャレンジです。私たちが初めて経験するグラベルイベントということもありますし、ドライバーにとって親しみのなかった土地でのラリーでもあります。マシンにとっては、開催地の標高が高いため、パワーの減少を抑えることが課題となります。ここメキシコでSX4 WRCが実際に走らない限り、分からないことがたくさんあります。だからこそ、ここを走りきることは今後のグラベルイベントへの助走としてとても重要なのです。メキシコのファンは、先ほどのグアナファトでのセレモニアルスタートで私たちを暖かく迎えてくれました。ファンの皆さんが明日のステージを見て楽しんでいただけるよう、一同頑張りますので、応援をよろしくお願いします。」
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