ラリー初日、厳しい幕開け

今朝、死海沿岸にけだるい熱気の漂っているなか、いよいよヨルダン・ラリーの走行が開始され、スズキ・ワールドラリーチームも初めてWRCの舞台となる中東の砂漠に設けられたステージに向かい本格的な競技走行に臨んだ。トニ・ガルデマイスター選手が最初のSS1をトップ10圏内のポジションで終えた一方で、P-G・アンダーソン選手は同ステージのスタートから6km地点でコースアウトし車輌を損傷してしまい、残念ながらその場でデイ1をリタイアすることとなった。チームではアンダーソン選手がスーパー・ラリー制度に則り明日再スタートできるよう、彼のSX4 WRCの修理を終えて明日に備えている。ガルデマイスター選手は続くSS2でもトップ10に入るタイムでの好走を見せたが、SS3のスタートからおよそ5kmの地点でオイルパンにダメージを受けて走行継続を断念、ヨルダン・ラリーからのリタイアを余儀なくされた。

カーニュース:
ガルデマイスター選手の駆るSX4 WRCのエンジンは、SS3の路面に露出していた岩にオイルパンがヒットしてしまい大きな損傷を負った。チームでは再スタートは不可能と判断してラリーからのリタイアを申告した。このステージは、路面と同色の岩がコース上に潜んでいるようなトリッキーでラフなコンディションで、丁寧な走行を実践しているガルデマイスター選手にとってまさしく青天の霹靂のようなアクシデントであった。
他方、コースアウトし溝に落ちたアンダーソン選手は、木片をタイヤの下に敷くなどして車輌を何とかコース上に復帰させたが、車輌の各部に損傷があったため本日の走行をキャンセルしてサービスパークに戻された。サービスパークでは、アンダーソン選手のSX4 WRCが明日の再スタートに万全の状態で臨めるように修理とメンテナンスが施された。

ドライバーニュース:
トニ・ガルデマイスター選手 コメント

「最初の2つのステージには満足しているよ。いくつかのコーナーで僕はわりと大きくマージンを取って走ったけれど、まずまずのタイムを出すことができた。このイベントは僕たちにとって良いイベントになるだろうと思ったのだけれど…。僕たちはここでそれなりのポイントを獲得するチャンスがあったはずなんだ。P-Gの車輌にトラブルが出ているのは知っていたし、2台のうちせめて1台は絶対に完走させなきゃと思っていたから、アクセル全開のリスキーな攻め方はしないで、本当に抑えて走っていたのに…。SS3のどこでどんな石にヒットしたのかよく分からない。石や小岩はゴロゴロと散らばっていたからね。エンジンから異音がするのに気がついてすぐに車を停めた。今はとにかく悔しいよ。自分が走れなくて悔しいというだけではなく、チームとしても悔しいことだと思っている。タフなコンディションのため多くの車がトラブルを抱えることになる今回みたいなイベントでこそ、ポイントを獲りたかったし獲得できる可能性も十分あったんだ。ここできっちり走って、他のマニュファクチャラーのドライバーとタイムを競って、そして結果を出したかったよ。」

P-G・アンダーソン選手 コメント
「最初のステージをたった6kmばかり行ったところでミスをしてしまった。左カーブからタイトな右カーブに入るところで、若干スピードを出しすぎていて、左カーブはクリアできたけれど右に曲がるコーナーに入れなかったんだ。車は滑り出してしまい、コースからはずれてコーナー内側に入っていってしまった。フロント側は深い砂に埋もれてしまって、何人かの人たちが助けてくれようとしたんだけどどうにも動かせなかった。そのあとで具合のよさそうな木片を見つけることができて、タイヤの下にかませて何とか車をコースに上げることができたよ。でも、コースに復帰した時点で僕たちはコースを走る規定時間を越えてしまっていたんだ(オーバータイムリミット)。一箇所タイヤがパンクしていたとはいえ、コースアウトしたのはタイヤのせいではなくて、完全に自分のミスだと分かっている。だからこそ今日の走行をそこで終えなければならなかったのがすごく残念だ。たくさんのステージを走りたかった。明日は観客たちにSX4 WRCのいいところを見せたいよ。」

チームニュース:
ポール・ワイルディング スズキ・ワールドラリーチーム チームマネージャー コメント

「トニ選手のアクシデントは本当に不運というしかありません。石の当たりどころが悪くて、まさしく一番そうしたものが当たって欲しくない弱い部分でした。トニ選手と、彼のコ・ドライバーのトミ選手の胸中を思うと本当にいたたまれない気持ちになります。彼らは2つのステージを堅実に好いペースで走ってきましたから。P-Gについては、おそらくレッキと本番とでスピード域が違っていたためにリズムが狂ったのでしょう。今回のこのヨルダン・ラリーは、他の多くのイベントと違い、参考にできる過去のペースノートが全く無く、どのチームもレッキ中に作ったペースノートが競技の唯一の手がかりとなります。出しているスピードのわずかな違いや路面状況のちょっとした変化がペースノートと現実の間に大きな狂いを生むのです。他の数名のドライバーが同じような原因でデイ半ばにしてサービスパークに帰ってきました。いずれにせよ、P-Gは純粋にアンラッキーだったと思います。メカニックたちが彼の車輌を万全の状態に仕上げましたから、明日の再スタート以降に期待しています。」

DATE
SS 01
SS 02
SS 03
SS 04
SS 05
SS 06
SS 07
SS 08
Friday 25th Apri
13.03
20.00
11.10
13.46
13.03
20.00
11.10
13.46

Pos.
Driver
Manufacturers
Time
1
ダニエル ソルド
1:16:53.7
0.0
2
セバスチャン ローブ
1:16:54.8
+1.1
3
ヤリ−マティ ラトバラ
1:17:02.2
+8.5
4
ミッコ ヒルボネン
1:17:07.1
+13.4
5
クリス アトキンソン
1:18:01.7
+1:08.0
6
ウルモ アーヴァ
1:18:53.0
+1:59.3
7
マシュー ウィルソン
1:19:46.4
+2:52.7
8
へニング ソルベルグ
1:20:16.0
+3:22.3
53
P-G アンダーソン
2:16:15.8
+59:22.1
 
   
 
 
   
 
 

 
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