| スズキ、未知のヨルダンで始めの一歩
ヨルダン・ハシミテ王国で初開催されるヨルダン・ラリーのセレモニアル・スタートが現地時間の本日夕刻行われ、スズキ・ワールドラリーチームのトニ・ガルデマイスター選手とP-G・アンダーソン選手の駆るSX4 WRCは死海に臨む未知の大地に記念すべき最初の足跡を刻んだ。今回初めてヨルダンの地を踏んだ両選手とも、立ちはだかる困難を承知の上で高い目標を据えている。狙うのはこの歴史的なイベントでのポイント獲得だ。
今回のヨルダン・ラリーでは明日からの三日間にわたって22のスペシャルステージが設けられており、それらを走る各チームは年間のWRC15戦中でも最も厳しい暑さに直面することになる。本日午前中のシェイクダウンは40度にも上る気温のもとで行われたが、報道によれば明日、明後日にかけて本日同様の気温が、最終日の日曜のみ25度くらいとやや低めの気温が予想されている。
このヨルダン・ラリーのデイ3は近年のWRCの中でも際立ってハードな一日となるかもしれない。ヨルダン川沿いを走る41.45kmもの長丁場は、最後の最後になってもどんでん返しが起こる可能性を予感させる。2本のスペシャルステージがこの日を間違いなくドラマチックな一日にするだろう。
カーニュース:
トニ・ガルデマイスター選手とP-G・アンダーソン選手はいずれもヨルダンでの走行経験が無いため、死海東岸に置かれたサービスパークのすぐ北のエリアに設けられた2.5kmのシェイクダウンに全てをかけて臨んだ。2台のSX4 WRCには特にトラブルもなく、両選手ともヨルダン・ラリーを戦うためのセッティングに集中して取り組んで本番前の最終テストを終えることができた。シェイクダウンでの好走を受けて、セレモニアル・スタートへ行く前にガルデマイスター選手とアンダーソン選手の車輌はそれぞれ明日以降の本番に備えて最終的な準備が施された。
トニ・ガルデマイスター選手 コメント:
「今回は僕にとって本当に新しい経験になる。このようなコンディションのラリーを走るのは初めてだ。こういう路面ではいかに正確に走ることが大切か、レッキで思い知らされたよ。コースのすぐ脇に大き目の石があるところが何箇所かあったから気をつけないといけないな。即リタイアということになりかねないからね。場所によっては100m近いランオフエリアが取られている一方で、10cmのミスも許されない箇所があるというのは難しいよ。死角になっている尾根というのも神経を使う。尾根をまっすぐ越えたと思ったらタイトな直角コーナーがすぐ右手側に迫っている、なんていうのは非常に予測しづらい展開だ。今回、僕はポイントを狙っていくよ。それは可能なことだとも思っている。同時にこのイベントはいろいろと大変だろうということもわかっているけれど、間違いなくエキサイティングなラリーになるだろうね。」
P-G・アンダーソン選手 コメント:
「午前のシェイクダウンはかなり順調に行ったと思っているよ。車輌の感覚にも満足している。いくつか調整したところがあるけれど、それらはどれも良い効果をもたらしている。シェイクダウンのコースの路面コンディションは必ずしも本番のステージの代表的なものではなかったから、車輌の調整は完璧とはいえないかもしれないけれど、僕は今すごく前向きな気持ちになっていて、今回のここヨルダンでの新しいチャレンジをとても楽しみにしている。1つ確かなのは、どのステージも高速で、しかもトリッキーだってこと。いくつかの長い直線ではどこがコースなのか判別するのが本当に難しいんだ。どこもかしこも灰色で、コースとそうでないところにはほとんど違いが無いからね!」
チームニュース:
スズキ・ワールドラリーチーム チーム・マネージャー ポール・ワイルディング コメント:
「このイベントはきわめて難しいといえるでしょう。40度を超す気温もラリーを厳しくする一因です。レッキは順調に進み、ドライバー達は各ステージの高速セクション、また障害物となるような石についてきちんと学んで帰ってきました。トリッキーなコンディションということで、十分な準備をした上で明日を迎えたいところです。ラリーが始まるのは楽しみです。今回ヨルダンを走ることにより、続いて臨むことになる3つのグラベル・イベント―サルディニアとギリシャ、それにトルコに向けた各部のセッティングを学ぶことができるでしょう。そして何より、きっと今回は他のWRCカーとタイムを競うことができると信じています。
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