SX4 WRC、地中海の名勝サルディニア島に上陸

今年の他のイベント同様、ラリー・イタリア・サルディニアはSX4 WRCにとっては真新しい冒険となる。しかし同時に、イタリア屈指のリゾートに数えられるこの地中海の島で開催されるラリーは、2004年にWRCのカレンダーに登場して以来2007年まで、JWRCに参戦するスズキチームが4年連続で2度のクラス優勝を含む4回の表彰台を獲得してきた舞台でもある。最高峰カテゴリーのWRCへ今年から参戦を始めたスズキ・ワールドラリーチームだが、SX4 WRCは今年既に3つのグラベルイベントに臨んできた。今回はその経験とJWRCでのサルディニアの経験を活かし、土埃と初夏の熱気に包まれたサルディニアの大地に確かな足跡を残すべきときだ。
とはいえサルディニアは、ドライバーに刻一刻と変化する路面コンディションとグリップへの的確な対応を要求する難しいグラベルラリーとして名高い。エメラルド海岸という名前に恥じない美しいビーチリゾートとその内側の内陸部を巡るように設けられるスペシャル・ステージのうち、いくつかは路面が固く締まっている一方で、別のいくつかのステージの路面は柔らかく、また、再走ステージではしばしば鋭い岩が露出していてクルーに柔軟なライン変更を迫るだろう。
例年通りオルビア港に置かれるサービスパークを拠点に開催されるラリー・イタリア・サルディニアは、海にきらめく宝石のようなポルト・チェルボの港内で15日木曜の夜8時(現地時刻)より催されるセレモニアル・スタートで幕を開け、金曜からの3日間にわたりサルディニア島東北部の山岳地帯を舞台に設けられた総距離342.86kmに及ぶ17つの総グラベルのスペシャル・ステージを走る。セレモニアル・フィニッシュは最終日デイ3の現地時間の午後2時30分に予定されている。
ラリー・イタリア・サルディニア公式サイト: www.rallyitaliasardegna.com

カーニュース:
スズキはJWRC参戦を通じてサルディニアを4回経験している。また、今年に入ってから3つのグラベルラリーを走り、地道なステップアップを積み重ねてきた。特に、一つ前のラウンドのヨルダン・ラリーでは暑さと砂が浮いた路面、そして路面に埋まっていて予測できないような鋭い石など、サルディニアに通じる性格のコンディションにおける重要なデータが得られており、それらは今回のセッティングを決めるに当たって大きな助けとなるだろう。
スズキ・ワールドラリーチームは、これまでのディファレンシャルギアやサスペンションのジオメトリーの改良に加え、今回のサルディニアに向けてボディフロアとリアサスペンションの保護やサンプガードの強化、また、レギュレーションで許可されている範囲内での対地クリアランスの調整を施している。
不運なリタイアが続いたスズキ・ワールドラリーチームだが、今回こそSX4 WRCの信頼性の確保を最優先したサービスで、両選手の完走とポイント獲得という目標の達成を目指す。

ドライバーニュース:
ことサルディニアに関して言えば、P-G・アンダーソン選手はトニ・ガルデマイスター選手よりも経験が豊富といえる。アンダーソン選手が、サンレモに代わるイタリアのイベントとしてラリー・イタリア・サルディニアが2004年にWRCに組み込まれJWRCのイベントにされるようになって以来、毎年欠かさずサルディ二アに出走してきたのに対し、ガルデマイスター選手は2006年のイベントに出走していないためだ。アンダーソン選手は今回、過去4回のJWRCでのサルディニアの経験に勇気付けられ、ラリー本番を心待ちにしている。
一方、2005年のサルディニアにおいて、途中テクニカル・トラブルによりリタイアするものの、導入されたばかりのスーパーラリー制度により復活を果たし、その後の好走によって5位にランクインして、“一度リタイアしてポイントを獲得した初めてのWRCドライバー”となった経験を持つガルデマイスター選手は、今回、スーパーラリー制度とは無縁の堅実な走りを目指している。

トニ・ガルデマイスター選手 コメント
「サルディニアのステージのグリップと路面コンディションはころころ変わるから、本当にトリッキーという言葉がよく似合う。全体的にかなり埃っぽくて、表面はルーズで滑りやすいけれど、その下は固い層なんだ。とにかく、簡単とはいえないイベントだよ。ここで成績を狙うには、車両の信頼性が十分でなければならない。もし車にトラブルさえなければ、きっと僕らは好ポジションでラリーを終えてポイントを獲得できるだろう。それこそが僕達の目標だ。」

P-G・アンダーソン選手 コメント
「僕はこのイベントが大好きだ。ただ、再走ステージではパンクしないように鋭い石に注意しなければならないけど。今年のこれまでのイベントと同じように、慎重に正確なラインで走ることを心がけるよ。僕が今回楽観的なのには根拠がある。前回のヨルダンでいくつか今回に活かせそうな発見があったんだ。あとは、攻められる限り攻めるよ。つまるところ、それが僕達のすべきことだからね。」

チームニュース:
初めてのヨルダンでの数々の個性的なコンディションのイベントを終え、スズキ・ワールドラリーチームは今回のサルディニアで念願の両者揃っての完走とポイント獲得を目指す。これまでの3つのイベントは長距離移動を伴うヨーロッパから遠いところでのイベントだったが、今回のラリー・イタリア・サルディニアでは2月のスウェディッシュ以来のヨーロッパで開催されるラリーである。
サルディニアを成功裡に終えることは、次に控えているよく似た性格の2つのイベント、アクロポリスとトルコに向け、重大な布石となる。重要なのは、チーム全員が今回のラリーから多くを学び、速やかにフィードバックすることだ。

スズキ・ワールドラリーチーム チームプリンシパル 田嶋伸博 コメント
「まだ道半ばであり、改良すべき箇所を多々抱えている状態ですが、私達の目指すものは変わりません。今は確実に一歩一歩進化することが、いずれWRCで成功を収めるという大きな目標を達成する上で最も重要なことだと信じています。どれをとっても難しいWRCのイベントのなかでも、サルディニアはタフなイベントであり、今年の私達の開発の過程においても重要な局面となります。応援をよろしくお願いいたします。」


 
   
 
 
 
 
 

 
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